アウトボードの効果について - kanno
2015/03/18 (Wed) 17:55:48
レオナルドさん、はじめまして。
読み応えのある沢山の記事、楽しく拝見させて頂いています。
こちらのアウトボードの記事を読ませて頂き、詳しくお話を伺いたいと思い書きこませて頂きます。
最近アウトボードのコンプを使う機会があったのですが、個人的に想像以上に良い効果があって驚いています。
一番違いを感じたのが、良い意味で音の解像度が下がると言いますか・・・
DAW内のステムミックスでは楽器が多く飽和していた音が、馴染んで隙間が出来たような印象でした。
EQのハイローの減衰や倍音追加とは違う、プラグインとは毛色の違う効果を感じました。
各楽器の整理や馴染の方向で、レオナルドさんのプラグインとアウトボードの差について見解を教えて頂けませんでしょうか。
記事内ではデジタルのプラグインで再現可能と書いてありましたが、詳しくお話を伺えたら嬉しいです。
私自身ミックスや機材について経験や知識が少なく、
効果についても聴いた感覚の不確かな話なので的外れな内容かも知れませんが・・・
ご意見頂ければ幸いです。
Re: アウトボードの効果について - 管理人Reonald
2015/03/20 (Fri) 11:46:34
kannoさん
アウトボードコンプレッサーについて私の見解を書かせていただきます。
各楽器の整理や馴染の方向で・・という事ですが
よく昔から言われている「テープに録音をすると馴染む」とか「卓を通すと馴染む」というようなものと一種近い感覚かもしれません。
アナログアウトボードと言っても種類は沢山あるので、何を使ってそういった印象が残ったのかわかりませんが
良い意味での劣化というものを感じるのは事実です。
同じような効果では、96kHzで作業していたものを48kHzにダウンコンバートするとか、そういったものも同じような感じ方をする場合があります。
あとは、音のクセというものがそれぞれのメーカー、プラグインにもあり、違う種類のコンプを使っていても最終的な音の処理が同じクセのプログラムであったりすると思いますので、その音のクセがアウトボードだと違ってきて、結果差異が生まれる というような事もあると思います。
何にしてもDAとADも通過している物なので様々な複合的な要因があるということですね。
また、実器を触るという行為である種の満足感を得ていることも外せないと思います。
多くのプラグインは実器を電気的な計測をしてプログラムされていますので よく出来ていると思います。
また録音の時に使うアウトボードはミックスの時と使用方法が違うので、プラグインでは代用できないという事もあります。
少なくともプラグインは全然だめ なんて事は絶対にありません。